バルコニー 1973年3月撮影家具を運び上げるためのビーム 2005年10月10日撮影メイン・エントランスまわり 2005年10月10日撮影 トリビューン 2005年10月10日撮影

インタビュー６ ★修復の論理 アントニ・ゴンサーレス・モレーノ・ナバーロ 我々の事務局ではガウディのためだけではなく、モニュメント一般に対していかなるかたちで対応していくのかを考える事に努めてまいりました。現在知りうる科学的な知識を十分に活用…

現在はカサ・カルベという名前のレストランになっていますが、この改装前はほとんどガウディが完成させた当時の姿が残されていました。繊維業者の倉庫でした。 出納課窓口 商談室 取り付け家具 パーティション 1976年5月撮影

★ラ・ペドレラ修復へひとこと フランシスコ・Ｊ．バルバ・コルシーニ 私はタラゴナに生まれたカタルーニャ人ですが、長年外国に住んでいました。しかしラ・カイシャ・デ・カタルーニャが私の作品を壊そうということがわかった時、私が生きているということを…

現在はレストランになっている一階にある旧カルベ家の会社事務室 レストランは http://www.casacalvet.es/index.php?lang=en

★文化センターとなるラ・ペドレラ ヒメネス・フロンティン まず最初に明確にしておきたいのはラ・ペドレラのオーナーというのはカイシャ・デ・カタルーニャ（＊１）で、私はその銀行のファンデーションのディレクターとして文化事業をオーガナイズしているの…

またガウディの宗教に対する執着が更に深いものとなってくるのがこの時期からで、中央入口のノッカーの細工には、ふたつの十字架がみられるが、正面フアサードの最上部、松笠の上に更にふたつの鉄細工の十字が置かれている。完成間近いころ，グエイ夫人はガ…

★ラ・ペドレラの再生 ジョセップ・エミリ・エルナンデス＝クロス ラ・ペドレラでの最大の問題点は原作品自体が未完であるばかりか、オーナーのミラ氏はガウディに絶対の信頼感を持っていたのですが、実際の工事の支払能力のあるその奥さんのシモンさんが同意…

例えば住居の玄関ドアに付けられた覗き穴を塞ぐ金具やノブのデザイン、また様々な家具のデザインである。ふたつの小さな金具には正面入口のノッカーの世間体にも比べてガウディの本来のエゴが、奔放性がはっきりと表出している。カルベ兄弟自らの証言によれ…

★建築家像−ガウディ ジョセップ・マリア・ガルット・ロマ 私はガウディというのは本当の意味でのアーティストだったと思います。ひとりの人間で数学ができ、建設のことがわかり、計算ができるというのはとても難しい事だと思います。しかも彫刻家であり、画…

玄関ホールへ入ると連置したアーチの後方に、鉄細工に包まれた重厚なエレベーターがあり、後方を階段室へ続かせている。第一番目のアーチの柱身はすでにカサ・バトリョのファサードのデザインを連想させるが、第二番目のそれはサルモン柱であり、バロック空…

★ガウディ建築の修復歴 ジョアン・バセゴダ・イ・ノネイ ガウデイの作品の修復について語る前にガウディの作品がいつから保護されるようになったのかについて話さなければならないと思います。１９６２年までバルセローナ市役所の記念建物のカタログにさえ加…

ドア・ノッカーを叩くとそれでこのハエがつぶれるようになっている

修復されて間もないエル・カプリチョ 1990年12月撮影一部の歴史家や建築家の熱狂的とまでいえる支持やアジテーションにもかかわらず、ガウディ（Ａｎｔｏｎｉ Ｇａｕｄí、１８５２〜１９２６年）の建築の評価が近代建築のなかで決定的な位置を占めるようにな…

カサ・カルベは歴史様式を踏まえたガウディの作品中、最も手法的な完璧さを備えた作品であろう。正面ファサードはシンプルなコンボジションの石積みで、わずかにバルコニーの変化でリズムを付けているが、2階のトリビューンは目立って、全体の地味さの中で石…

このようにバルセロナ市役所が出した建築の年度賞は1930年まで総計32ばかりの建築作品、コマーシャルを入れると60作品に対して授与されたのだが、ガウディは最初の受賞後二度と受賞していない。しかしカサ・カルベ以降、彼は更にオリジナリティーに富んだ作…

生：マドリッド／1683年頃 没：1742年 スペインの建。大工長●ファン（Juan）の子。テオドロ・アルデマンス*の弟子。師の没後、マドリッド市の主任建築家を継ぐ（1726年）。そのスタイルは形態の簡略化を特徴とし、連続性を破っている。装飾ではゴシックのエ…

1926 入賞 Jaume Torres i Grau Sede de FOCSA Calle de Balmes, 36 1927 入賞 Arnald Calvet i Peyronill Almacenes o Casa Jorba Avenida de la Puerta del Ángel, 19-21 1928 入賞 Joan Baptista Serra Ampliación de la casa Vicens de Antoni Gaudí Cal…

マドリッドのサン・ベルナルドのオスピス（現在では王立アベ・マリアオスピスと呼ばれている）の場所が分からなくなってCallaoの観光案内所で聞いてみた。なかなか熱心な人がアテンドしてくれたのだが美術には弱い、知らないというのでネットで調べてくれた…

正面の祭壇まがいのエントランスのデザイン 1971年撮影 以上2011年12月30日撮影

1916 入賞 該当作品なし 佳作 Salvador Vinyals i Sabaté Casa Vicente Ferrer Plaza de Cataluña – Ronda de San Pedro. 特賞 Pere Falqués i Urpí Remodelación del Arsenal en Museo de Bellas Artes Parque de la Ciudadela 1917 入賞 Enric Sagnier Edi…

サン・フェルナンドのホスピスへ行ってみた。数年前に行った時にはファサードにシートが被っていて見ることができなかった。ここはマドリッド市の歴史博物館になっているのでなかにも入ることができるのだが、実は今日も入るチャンスがなかった。 といっても…

1911 入賞 Joan Josep Hervás i Arizmendi Casa Pérez Samanillo Avenida Diagonal, 502 佳作 Enric Sagnier Casa Marqués de Julià Calle Mallorca, 264 佳作 Enric Sagnier Casa de Roman Macaya Calle Córcega y Avenida Diagonal 佳作 Jaume Gustà i Bon…

1906 入賞 Lluís Domènech i Montaner Casa Lleó Morera Pº de Gracia, 35 1907 入賞 Bonaventura Bassegoda i Amigó Colegio Condal Calle de Amadeu Vives, 6 受賞 Josep Pérez Terraza Casa Llorens Calle de Córcega, 261 1908 特別佳作 Enric Sagnier C…

トレド行きはトレドの駅と美術学校を見に行ったのだが、電車の予約をしていなかったので、駅に着くと昼にアトーチャ駅を出て夕方6時過ぎの電車しか席がなかったので結局終日トレドで過ごすことになった。 クリスト・デ・ラ・ルスという小さなモスクがある。…

年度、賞カテゴリー、建築家名、受賞作品名、所在地の順 1900 入賞 Antoni Gaudí Casa Calvet Calle Caspe, 52 1901 入賞 Joan Martorell i Montells Sociedad del Crédito Mercantil Calle Ample, 11 1902 入賞 Enric Sagnier Casa Emili Juncadella Rambla…

バルセロナ市役所は建築賞を1899年に設立。毎年、市内で完成された建築物に賞を与えていた。1902年からは建築でけではなく、コマーシャルな店舗などにも賞を与える部門を設置している。 1916年には前3年間の賞を同時に出すというイレギュラーもあったが1930…

2009年の4月10日イースター休みを利用してトレドへ行ったが、その後しばらく行っていない。今度はクリスマス休暇を利用してマドリッドに滞在。そこから日帰りで足を延ばすことにした。トレドにはまた泊らなかった。考えてみたらトレドには何度も行ったのに2…

ベジェスグアルド邸と時を同じくして、バルセロナ新市街区エイシャンプレにガウディはもうひとつの都市型住宅を設計している。 それはグエイの同業者であり友人であるカルベ兄弟の依頼で、主階を事務所、ニ階を自らの住居、更に上を貨貸し住宅とすること、ま…