2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

モデルニスモ Part 26 マソ

ラファエル・マソ Rafael Masó 正確にはモデルニスモと呼べないかもしれないが,ラファエル・マソ・イ・バレンティ(Rafael Masó i Valentí, 1881〜1935年)はバルセロナの隣県ジロ−ナでその巧みな文筆力と雄弁をもって芸術運動を展開していた。彼は建築家であ…

コミージャスのチャペルの家具 Capilla-Panteón de Sobrellano, Comillas (1878-1881)

コミージャスのチャペルと神学校 マルトレイによるチャペル カンタブリア地方のコミージャスの第一侯爵ドン・アントニオ・ロペス・イ・ロペス(Don Antonio Lópes y Lópes, 1817〜1883年)は生地であるこの地に宗教施設群の建設を思い立ち、これをガウディの師…

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コメージャのためのキオスク計画 (1878年)

手袋商コメージャの依頼で発明家エンリケ・ジロッシ・デ・サンクティスEnrique Girossi de Sancutisは市役所に1878年5月14日付けのガウディとジロッシ両名のサインの入った25分の1のプランとエレベーションの描かれた62x43cmの図面入りの営業許可の申請をし…

モデルニスモ Part 25 ボケリア道りの家

プーチ X ボケリア道りの家 Casa en Calle Boquería, Barcelona プーチ・イ・カダファルクの最後の作品として最近プーチのものであろうと確認された小さなものをあげておきます。旧市街ラス・ランブラスのボケリア市場とラス・ランブラスを超えた反対側にあ…

カサ・コイ・イ・レガス, マタロ

Casa Coll i Regás, Mataró (1897年) ガウディ得意のトゥリンカディスがこんなところで使われていた他にもマタロにはたくさん作品をのこしています

自分用の机

ガウディはその生涯に数々の家具をデザインすることになるが、その最初のものは自分用の事務机であった。それは中央に引き出し、その両側にキャンティレバー状に突き出た腕が大きな箱を支え、そのふたつの箱の上には本棚用の一枚板で繋がれ、むしろ箱を吊り…

モデルニスモ Part 24 カタルーニャのロマネスク建築

プーチ VIX プーチは建築家としてもガウディなどよりは作品数も多いのだが、政治家、教育者、そして研究者としても業績をのこしている。そのうち一番貴重なのがカタルーニャのロマネスク建築 L´Arquitectura Romànica a Catalunya(1907年刊) この本は実際に…

建築家初年1878年

ガウディの最初の仕事から、ビセンス邸の建設まで、街灯計画を筆頭に、彼は相次いで公共、あるいは社会的な性格をもった仕事をしている。それはあるいは、彼の人生の目標で「金持ちになり、仕事を愛すること」の達成に最も近道であったはずの種類の仕事であっ…

モデルニスモ Part 23 せーラ邸

プーチ VIII セーラ邸 Casa Serra, Barcelona (現バルセローナ県庁舎)1903年 バックに見えるカーテンウォールの建物が本館で、Corea+Milàの80年代の作品 窓ごとが当時の有名人物をモチーフにデザインされている これはセルバンテス 増築される前はこうでした

モデルニスモ Part 22 カサラモーナ

プーチ VII カサラモーナ Casaramona, Barcelona 1903〜1904年 カサラモーナは繊維工場で、もともとの工場が火事で焼け、新しい工場をプーチにモンジュイックの足元に建てさせたのですが、翌年倒産してしまい。ほとんど使われませんでしょいた。その後警察の…

コメージャのショーケース

この1878年のパリ万博のスペイン館内に展示されたコメージャのショーケースは現存しなく、ガウディが自分の名刺の裏側に描いたスケッチ(名刺は現在レウスに保管)、また雑誌(Ilustración Española y Americanaの1878年9月22日号)に掲載されたイラストで知る…

プンティの町工場

こうしてほぼ2年間にわたる街灯計画の時期にガウディはもうひとつのラッキーな出会いが待っていた。それは街灯の原寸模型とその鋳型を作らせた町工場プンティTalleres Puntí(大工だったEduardo Puntí , ?〜1899年が経営)で得る友人たちのことである。その友…

モデルニスモ Part 21 レス・プンチェス

プーチ VI レス・プンチェス Les Punxes, Barcelona 1903〜1905年 1972年3月撮影 1972年6月 1974年11月撮影 1981年2月撮影 2001年1月12日撮影 2004年10月12日撮影 2007年9月9日撮影 2010年3月14日撮影 完成した当初のレス・プンチェス ディアゴナルがほとん…

モデルニスモ Part 20 クアドラ侯爵邸

プーチ V クアドラ男爵邸, Casa Baró de Quadra, Barcelona 1902〜1904年 1972年撮影 2011年10月23日撮影 ディアゴナル側のメイン・ファサード。ぎっしり彫り込まれた彫刻、プラテレスコまがいな執拗さ、バロックほどの過剰さ 主階部分のファサーフォ幅一杯…

街灯計画

街灯計画は同年6月に長文の解説文と10分の1の水彩で彩色された図面が市役所に届けられる。このドキュメントは現在所在不明となっている。写真が残っているのとテキストについては複数の伝記作家たちが転載しているので現在でも読むことができるが、生涯文章…

モデルニスモ Part 19 アルジェントーナの自邸

プーチ IV アルジェントーナの自邸 Casa en Argentona (1917年) この家はバルセロナ郊外のアルジェントーナでプーチが夏の休暇用に手に入れたもの。複数の家を買い取ってそれを繋げ改装した。驚くのは内部で、あらゆるところに原寸模型が並べられ、彼がデザ…

2/2 最初の仕事

街灯計画 建築家になってからのガウディは「金持ちになって、仕事を愛すること」に人生の目標をおいていた。一部の隙もない服装、快適さ、よい食卓、おいしい食事、お酒、タバコを好み、乗馬を嗜み、車で散歩し、劇場には定席を持つという生活が語り伝えられ…

モデルニスモ Part 18 カサ・アマトリェール

プーチ III カサ・アマトリェール Casa Amatller, Barcelona, 1898〜1900年 カサ・バトリョの隣にあるこの建物は建設年代的にはガウディのものより先。ファサードの先端の鋸型はプーチが卒業後に奨学金で中欧へ遊学していることからの影響。チョコレート屋さ…

カタルーニャ主義と建築の主流

ところがカタルーニャ・バルセロナでは建築学校での教育のなかなでも十分に分かるように、オフィシャルなかたちでは中世回帰というのはカタルーニャの吉日の栄光を意味し、政治的に中央政府との分離主義を根底にしたカタルーニャ主義との結託に、エリアス・…

ネオ・ムデハル Part 8

このネオ・ムデハル様式が何らかの形でカタルーニャへの影響を避けられないのだが、年代的なことを考えるとドメネク・イ・モンタネールのモンタネール・イ・シモン出版社1881〜86年が浮かんでくる。しかも、ドメネクが建築を勉強したのはマドリッドであった…

モデルニスモ Part 17 カサ・マカヤ Casa Macaya

プーチ II カサ・マカヤ Casa Macaya(1899〜1901年), Barcelona オリジナル・ドローイングの出典はJ. Puig i Cadafalch; i'arquitectura entre la casa i la ciutat, 1989年より

モデルニスモ Part 16 カサ・マルティ/4匹の猫

プーチ I カサ・マルティ/4匹の猫 Casa marti(1895〜1896年), Barcelona 旧市街の中にある路地に造られたこの建物は、一見レンガ造の何でもない建物なのですが、そこらじゅうに取り付けられたイコンが伝統的なものと絡み合っている。 オリジナル・ドローイ…

ネオ・ムデハル Part 7

トレドの鉄道駅、Toledo ナルシソ・クラベリア(Narciso Clavería, 1935年没)設計(1920年完成)侯爵でありながら、鉄道の専門建築家としても活動したクラベリアはトレドの駅でネオ・ムデハルスタイルを推進させた。 1997年9月撮影トレドにはもともとムデハル…

モデルニスモ Part 15 ジョセップ・プーチ・イ・力ダファルク

ジョセップ・プーチ・イ・力ダファルク(Josep Puig I Cadafalch, 1867〜1956年) はモンタネールと並ぶ中心的存在の一人であったろう。"四匹の猫"に集る若きピカソやノネイ,アルベニ,グラナ一ドスといった血気に逸る若い芸術家たちのたまりであつたカサ・マ…

ネオ・ムデハル Part 6

ベラスケスの宮殿Palacio de Velázquez en Parque del Retiro, Madrid 1881〜1883年に全国鉱業博覧会のために建設。 建築家Ricardo Velázquez Bosco(1856〜1936年)の設計で、この他にもクリスタル・パレスを同公園に設計、アトーチャ駅も同建築家のデザイン…

モデルニスモ Part 14 ロウラ邸

ドメネク XII ロウラ邸 Casa Roura, Canet del Mar 今は中はレストランになっていたので、滞在を引き延ばして昼ごはんとしました ちょっと気取っているのかなと思いながら・・・ 最初は季節もののアスパラ 上に乗っている生ハムがミソ 次はビフテキでしたが…

ネオ・ムデハル Part 5

ロメーロ・レブレード17番地の家 Romelo Rebledo 17, Madrid 作家不詳の建築ですが、当時のスタイルを使いながらヴァナキュラーに発展させて、レンガの巧妙な使い方は完全にムデハル様式自体に切迫している。

ネオ・ムデハル Part 4

ラガスカ通り25番地の家 Lagasca 25, Madrid