2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

バセゴダ没

ガウディに興味のある人は何らかの形で世話になった、ジョアン・バセゴダが亡くなりました。彼の貢献に敬意を評し。冥福を祈りたいと思います。http://www.lavanguardia.com/cultura/20120731/54331158674/muere-joan-bassegoda-nonell.html

ファン・グアス

Juan Guas 生:Saint-Pol-de-Léon/1420年? 没:トレド/1496年没 スペインの建、彫。ブルターニュ出身の彫刻家で若年にしてスペインに来たらしい。父親がフランドル出身らしく、フランドル名はJean Was /Jean Goas、ブレターニュ語ではYann Gwaz。トレドで働…

カサ・ビセンス Casa Vicens

所在地:Carrer Carolines, 24作品解説 一八八三〜八十八年建設。 この住宅はガウディにとってほとんど最初の建築作品である。タイル商マヌェル・ビセンスのための夏の別荘として、当時のバルセロナの隣接市グラシアに建てられた。申請用に描かれた蝋挽きの布に…

カルロス・グラウ

Carlos Grau 生:バルセロナ/1714年 没:バルセロナ/1798年スペインの建、彫。建築家であり、彫刻家のペラ・コシタ・イ・カサス(Pere Costa i Cases, 1693〜61年)の弟子。 フィゲーラスのサン・フェルナンドの要塞(Castillo de San Fernando, Figueras)…

サグラダ・フアミリア教会付属学校 Escola /Escuela de Sagrada Familia

所在地:内部へのアクセスはサグラファ・ファミリアと共通作品解説 一九〇九年年建設。 ガウディがサグラダ・ファミリア教会の建設資金を捻出するために教会のすぐ横の角地に建てた小さな作品。 十x二十メートルの矩形プランで内部は三教室に区切られていた。ガ…

イシドロ・ゴンサーレス・ベラスケス

Isidro González Velásquez 生:マドリッド/1765年 没:1829年 スペインの建。画家アントニオ・ゴンサーレス・ベラスケスの子。マドリッドのモニュメント「5月2日の英雄」のプロジェクトの作者。彼の最高傑作はアランフェスのカルロス4世(在位1788〜1808年…

サグラダ・ファミリアの絵葉書

絵葉書コレクションの一部

サグラダ・ファミリア教会Templo Expiatorio de Sagrada Familia

所在地:Plaça de la Sagrada Familia作品解説 ガウディ若干三十四歳で師のマルトレイの推挙で始まった教会建設は、今日ではこの建設現場がバルセロナ市内で一番の観光客の人気を集める観光名所になってしまい、贖罪の教会から宗教とは関係無い、むしろコマ…

エルナン・ゴンサーレス・デ・ラ・ララ

Hernán González de la Lara 生:Ampuero?[カンタブリア]/1512年頃 没:トレド/1575年 スペインの建。1540年代にトレドに移り住む。コバルビア*の弟子として働き、師コバルビア、またセルリオの影響を受けた。ゴシックをぬぐいきれないまでも、トレドにおけ…

ファン・ゴメス・デ・モーラ

Juan Gómez de Mora 生:マドリッド/1586年 没:マドリッド/1648年 スペインの建。フェリペ2世の宮廷画家ファン(Juan)の子で、フランシスコ・デ・モーラ*の甥であり弟子。歴史建造物やイタリアの建築書から読み取った建築、装飾術を巧みに使いこなすのに…

ラ・ペドレラ La Pedrera

所在地:見学の入口はProvença, 261作品解説 一九〇六〜十二年建設。バルセロナのメイン・ストリートであるパセオ・デ・グラシアの通りにふさわしいハイ・クラスの高級住宅を構想したガウディは、建築史上初めてといわれる地下駐車場をもつ高級マンションであっ…

カサ・バトリョ Casa Batlló

所在地:Passeig de Gràcia, 43作品解説 一九〇四〜〇六年建設。 一八七七年に建てられたパセオ・デ・グラシアの建物が繊維業ジョセップ・バトリョ・カサノバによって買い取られると、撤去工事の申請が行われた。(一九〇一年) ガウディはしっかりした躯体をリ…

ヘロニモ・ヒリ

Jerónimo Gili 16世活動紀 スペインの建。木工を得意とした建築家。1575年以降アランフェスの王宮の指揮をとる。実現されなかったがエル・エスコリアルのギャレリーを覆うプロジェクトを提出。アランフェスでは職人同盟を創設。トレドのアルカサールでは大階…

アントニオ・ジラベルト・フォルネス

Antoni Gilabert Fornés 生:Pedreguer[Alicante]/1716年 没:Valencia/1792年 スペインの建。バレンシアのカテドラルのゴシックの様相を取り払いネオ・クラシックに仕立てた。トマス・ビセンテ・トスカ*と共に建築と数学を学ぶ。1766年以降バレンシアのサン…

カサ・カルベ Casa Calvet

所在地:Casp,48作品解説 一八九八〜九十九年建設。 バロック・スタイルのファサードという一見ガウディらしくない外観だが、ディテールではガウディの一風変わったデザインが見て取れる。巨大なドア・ノッカーはドアのスケールに合わせたものだし、トゥリビュ…

パラウ・グエルPalau Güell

所在地:Nou de la Rambla, 3-5作品解説 一八八六〜八十八年建設。 ガウディの生涯のパトロンであったエウセビ・グエルの居館として建てられたこの建物は、ファサードはルネッサンス、内部はネオ・アラブ装飾というようにみえがかりの部分では歴史的なスタイルを…

ペドロ・ジラベルト・フォルネス

Pedro Gilabert Fornés 18〜19世紀活躍 スペインの建。アントニオ・ジラベルト*の弟。バレンシアのサン・カルロス・アカデミーで学ぶ。ムルシアでオルドーニェス候宮(Palacio de Marqués de Ordoño, 1800年、現存しない), ロルキの教会(Lorquí, Murcia, 1799…

レイアル広場の街灯Plaça Reial/Plaza Real

所在地;Plaça Reial作品解説 一八七八〜七十九年建設。 ガウディが学校を卒業してはじめて受けた仕事が街灯計画であった。 彼が建築家の資格をとったのは正確には一八七八年の三月十五日だから、その一か月前の二月十五日に市から設計依頼の通知があったこと…

ロドリーゴ・ヒル・デ・オンタニョン

Rodrigo Gil de Ontañón Rascafria[サンタンデール]/1500頃〜セゴビア/77年)はその長子で両工事を引き継ぎ、晩期ゴシックに始まりプラテレスコ時代にかけての代表的建築家となる。サンチャゴ・デ・コンポステーラのカテドラルの回廊の主な部分を建設(1…

ガウディを歩く

バルセロナのガウディシウタデーリャ公園 Ciudadela/Ciutadela所在地:Passeig del Born作品解説 一八七三年以降建設。 レウスから出てきた金属細工師の息子ガウディは、建築学校へ入ったが学資を稼ぐためにいろいろな事務所でアルバイトをしている。 彼の日記(…

ファン・ヒル・デ・オンタニョン

Juan Gil de Hontañón生:Rasines[Cantabria]/1480年頃 没:サラマンカ?/1526年 スペインの建。石大工として働き始め、ファン・デ・コロニア*と協働したこともある。その後サラマンカに居を構え、同地の新カテドラルの建築長に任命され(1512年、1516年ま…

第五章 ガウディの現在

ガウディの宗教心 晩年のガウディはよく知られているように、サグラダ・ファミリア教会の工事現場に泊まりこんで、まさしく仕事と生活を共にしてこの贖罪の教会建設続行に専念した。これには一般的にはある解釈が付け加えられている。つまり、敬虔なる宗教心…

シモン・ガビラン・トメ

Simón Gavilán Tomé 生:Toro/1708年 スペインの彫。建。 トレドのカテドラルの“トランスパレンテ”で修業を積みレオンのカテドラルの祭壇で仕事をしている。同カテドラルでは建築長を務める。サラマンカ大学のチャペルの工事長もこなしている。ここで祭壇彫…

屋根裏階

柱構造であることが明快わかる工事中のラ・ペドレラ 後年ここを訪れたル・コルビュジェが「何と構造の凄まじい支配であろうか。」と言ったように、もっとも構造的な漸新なおもしろさは、パラポラ・アーチを連置して築かれた屋根裏階(現在のEspai Gaudí, 当時の…

ミゲル・ガリーガ・イ・ロカ

Miguel Garriga i Roca 生:Alella[バルセロナ]1804年 没:Barcelona 1888 スペインの建。都。建築家の家系に生まれる。バルセロナ市建築官の時期1858年に内陸部の測量図を起こす。1857年にはバルセロナ市の拡張計画を製作。市役所はこの案を承認するが、中…

ファサードの大変更

もうひとつの大きな設計変更はアァサードにある。 それは図面上に現われない水平線の強調であり、塔と宗教的なレリーフの剥落である。 水平線の強調は模型あるいはノミを入れる段階に、鉄筋が張られた時に変更され、この建物全体のイメージである海の波を水平…

フアン・ガルシア・デ・プラーデス

Juan Garcia de Prades 活動:15〜16世紀 スペインの建。グラナダ県にある1500年着工のラ・カラホーラ(La Calahorra, Granada)の城の作者とされる。また、メンドーサ枢機卿の命でアルメナーラの城(Almenara, Castellón)の作家であるとされている。この城はも…

ヘロニモ・デ・ラ・ガンダラ

Jerónimo de la Gándara 生:Ceceñas, Cantabria/1825 没:不明 スペインの建。 アントニオ・ザバレテ*の弟子。1848年マドリッドの建築学校を第1期生として卒業。奨学金を手にローマに滞在した他、ドイツ、イギリスなどを遊学。スペイン人でパルテノンを最初…

何度も訴えられた現場

公道にはみ出しているファサードところがこの現場で設計をしていくという方法はビューロクラシー的にはまったく合い入れないものがある。実際建設中の一九〇八年一月二十八日には役所からパセオ・デ・ダラシア通り側の敷地境界線を無視して歩道に一メートルも突…

石工に模型を見せる

ラ・ペドレラは地階ができると、そこに十分の一の石膏模型が据えられた。 もっともその模型も建設の進行と共につくられ、手が加えられてゆくのであったが、それから図面を起こすのではなく、石工にそれを見せ直接十倍にさせた。 しかも切石は目地面だけが削ら…