Carrer Cendre, 8 Barcelona さて、このコメージャのためにデザインしたショー・ケースはプンティの町工場で作られた。センドラ通りは当時バルセロナの外れにあって、町工場が並んでいた場所で、今では当時の細い通りを挟んで建てられた建物は移民者が多く住…

所在地：Avinyo, 51878年制作 グエイがガウディの才能を発見するきっかけになったのはこの手袋商のために作ったショー・ケースであった。現在レウスに残されているのは名刺の裏に描いたスケッチと当時の新聞に発表された挿画で、ショー・ケース自体のいどこ…

Esteban Jamete 本名は(Etienne Jamet/Chamet) 生：1515年 没：1565年 スペインの建、彫 生地はフランスのオルレアンとされるがほぼ生涯をスペインで過ごす。1557年にはクエンカで異端、背教者、異端者の扇動者の罪で宗教裁判にかけられる。友人である彫刻家…

所在地：Plaça Catalunya 1877年制作現在のまさに市心になっているのだが、ここは1862年市壁を壊し、新しい拡張地区の市心として市役所は着工しようとしたが、実際には遅れに遅れ88年の万博の開催が決まった時にこの工事は始められる。ガウディは学生の頃、…

Juan Miguel de Inclán Valdés (1774-1853) サン・フェルナンド王立美術アカデミーに学ぶ。後年には同ディレクターとなる。ブルゴスのサン・フアン教会のファサード、祭壇の作者(San Juan, Burgos)。バダホスのカテドラルでは祭壇の机、鐘塔先端部などを残し…

Pedro de Ibarra １６世紀に活動 ヒル・デ・オンタニョン*の作品にヒントを得たサラマンカの司教座カレッジを設計(1521年)。同地のモンテリー宮の彫刻をヒル・デ・オンタニョンの設計に基づいてアギーレ(Aguirre)に依頼。コリア(Coría)のカテドラルのプラン…

所在地：Plaça de la Universitat県立の美術学校から独立した建築学校は最初、ロンハ(現在での商工会議所のようなところ)の建物の中にあった。ガウディが2年生の時には大学校舎がエリアス・ロージェント(Elies Rogent i Amat, 1821〜97年) の設計に完成した…

Francisco Hurtado 生：Lucena［コルドバ］／1669年 没：Piego［コルドバ］／1725年 スペイン・アンダルシアのバロック建、彫。彼の歴史上のメリットはロココ・スタイルを早くも完成させたことにある。代表作は豊かなその装飾性からプラテレスコ様式を思い出…

所在地：Passeig de Sant Joan, 86-92 1877〜85年建設学生時代のガウディは教室にはあまり姿を見せず、図書館通い、それにアルバイトに精を出していたと言われている。アカデミックなことが嫌いだったガウディ。しかし実際の仕事で建築を学ぼうとしていた。…

所在地：Carrer Heures, 4-6 1877年2月4日滞在ガウディが残した日記の1877年2月4日分には、3人の先輩であるジョアン・マルトレイ(Joan Martorell, Barcelona, 1833 年〜同地, 1906年), アドリア・カサデムント(Adrià Casademunt) 、エミリ・サラ・コルテス(E…

Juan de Herrera y Gutiérez 生：Roiz ［サンタンデール］／1530年 没：マドリッド／1597年 スペインの建。裕福な家庭に生まれバジャドリッド大学で人文学と哲学を修めた(1548年)後、カール5世（スペイン王、カルロス1世、在位1519〜56年）の時代にその子フ…

Francisco Herrera／El Mozo 生：セビージャ／1622年 没：マドリッド／1685年 スペインの建、画。父フランシスコの工房で働いたが父の悪癖にいたたまれなく、ローマへ出る(1650年頃)。静物画で名を売り、「魚のスペイン人」というニックネームを付けられる一…

所在地：Passeig del Born 1874〜76年建設フォンセレ(Josep Fontserè i Mestre (Barcelona, 1829年〜同地, 1897年)がシウタデーリャ公園に隣接して建てた旧バルセロナ中央市場。コンペで勝ったフォンセレの案にはこの市場は描かれていなかった。もっともコン…

所在地：Diagonal, 686 王宮内の王宮正面に向かって左手の竹藪の中作品解説 一八八四年建設。偶然なことからかつてのグエルの館があったペドラルベスの王宮の敷地内に発見されたこの小さな噴水は前ガウディ研究室主幹の故バセゴタ教授の研究によってガウディ…

Sebastián Herrera Barnuevo 生：Madrid/1619年 没：Madrid/1671年 スペインの建、彫、画 マドリッドに生まれ、宮廷彫刻家である父アントニオ・デ・エレーラ(Antonio de Herrera, Madrid, 1646年)に学ぶが、19歳でアロンソ・カーノ*の工房に入る。早熟した才…

Juan Hernández 16世紀活動 1543年セビリアのアルカサールにあるカルロス1世(Carlos I/ Carlos de Austria/ Habsburgo, 1500〜58年)のパビリオンを庭園内に建設したとされる。これは方形プランで周辺にギャレリーが取り巻くというもので、大理石の円柱、半円…

所在地：Avinguda de Pedralbes, 7作品解説 一八八四年〜八七年建設。 パラウ・グエルと若干先行した時期につくられたこのパヴィリオンは､三万九千四百六十八平方メートルという広大な敷地のなかの一角につくられた。三つの門を含む他建設されたのは、馬小屋…

所在地：Passenger Manuel Girona, 55作品解説 一九〇〇〜〇二年建設。ドラゴンの門のあるフィンカ・グエルに近い敷地にガウディは出版、印刷業を営むニ＝ミラージェスのために塀と門を設計している。また、現存していないが母屋は弟子の建築家スグラーニェ…

José Hermosilla y Sandoval 生：Llerena, [Badajoz]/1715年 没Madrid/1776 スペイン建。 若くして宮廷の工事に関係し、建築、デッサンの技を身に付けた。軍の技官として1761年にはポルトガル戦に参加したりしている。その後イタリアへ渡り、ローマ、ミラノ…

所在地：Ganduxer, 85作品解説 一八八八〜九〇年建設｡ レウス出身の篤志家であるエンリッケ・アントニオ・デ・オッソは宗教人を育てるために教育の場をつくるという事業に踏み切り、カタルーニャ中にたくさん尾の学校を建てた。このデ・オッソがグラウ司教と…

Hanequin de Bruselas 没：トレド、1471/94年 フランドル出身の建。彫。 火焔様式をトレドに導入した建築家とされる。 1448頃年スペイン到着に。トレドに居を構える。同カテドラルでアルバロ・デ・ルナ(Álvaro de Luna, 1390〜1453年)の墓が安置されたチャペ…

Ignacio de Haan 生：Alicante/1758 没：Madrid/1810 スペインの建。サバティーニ*の弟子。 サン・フェルナンド・王立アカデミーで学び、ローマへの留学生となる。1786年のローマから戻ると、それ以降ほぼ全ての作品をトレドに枢機卿フランシスコ・デ・ロレ…

所在地：Carrer de Bellesguard, 23作品解説 一九〇一〜〇八年建設。レンガの構造体にここの土地から掘り出した緑色や茶色の色調の石が張りつけられ､風景にマッチするようにつくられたのがこの邸である｡ そしてカウディ晩年の建物のほとんどに登場してくる宗…

所在地：グエル公園内作品解説 愛弟子ベレンゲールがグエル公園内に設計し(一九〇二〜〇四年)、ガウディが九十三歳になる父親を環境のいい所で住まわせようという意図で、市内から移り一時住んでいた家(一九〇五〜一九一二年)。ガウディは父親のわずかな蓄え…

Pedro Luis Gutiérez 生：セビージャ／1705年 没：カディス／1792年 スペインの建。フィゲロア*の弟子。カディスを拠点に活動し、この町の建築長を務める。婦人病院 (Hospital de Mujeres,1736〜49年)、サン・フェリペ・ネリ教会 (San Felipe Neri)などを残…

Pedro Gumiel 没：1517年頃 スペインの建。画。アルカラ・デ・エナーレスの大学をシスネロス枢機卿(本名フランシスコ・ヒメネス・デ・シスネロス、Francisco Jiménez de Cisneros, Torrelaguna,1 1436〜1517。フランシスコ派の僧でトレドの司教座等に就く。…

所在地：Carrer d’Olot, 13作品解説 一九〇〇〜十四年建設｡ 繊維業を営むグエルはイギリスとの接触のなかで見聞きした､イギリス風の田園都市をバルセロナで建設することを思いついた｡ 当時のグラシア市のさらに郊外の俗に｢禿山｣と呼ばれる傾斜地に､この構想…