べジェスグアルド邸 Bellesguard

所在地:Carrer de Bellesguard, 23

作品解説
一九〇一〜〇八年建設。レンガの構造体にここの土地から掘り出した緑色や茶色の色調の石が張りつけられ、風景にマッチするようにつくられたのがこの邸である。 そしてカウディ晩年の建物のほとんどに登場してくる宗教的モチーフが、ダブル十字あるいは星型のステンド・グラスなどとして似われている。 まだ、彼の作品年譜からいくと、この作品以降ガウディは成熟期に入り、巨大動物の骨格のようなデザインが建築の中に現れてくる。 ドア・ノッカーもそのうちのひとつだ。室内は天井のスラブを受けるレンガのリブを極端にせいを高くして、小梁を掛けていない。さらにこれを剥き出しにして、プラスター仕上げとしているが、これが特異な空間に仕上げている。屋根裏階はもっと構造を前面に出し、それ自体が装飾となっている。レンガの可能性を弄んで見事な空間性を出している。
一九〇一年に着工し、一九〇八年、当時敷地内を横切っていたサン・ジェルバシへの墓地への道の陸橋もガウディによって作られたが、これを最後にガウディはまだ完成していない現場から離れてしまう。以降内装は弟子であり、プロジェクト担当者であったスグラーニェスが引き受け、一九一六年まで工事が続けられた。この時、余りに構造剥き出しで、装飾の無い一階玄関ホールまわりなどはセラミック・タイルで装飾が付け加えられている。
アクセス:現在は個人邸となっているので内部の見学はできない。