図版13〜17 La Sagrada Familia

サグラダ・ファミリア教会の動物たち。
階段はかたつむりを想像させるが、アプス部をはじめ教会の細部には、動物が建築エレメントとして登場する。またグエイ別邸では、龍が門扉のモチーフとして使われているが、グエイ館にはコウモリが避雷針として、カサ・デ・ロス・ボティーネスの人口にもやはり龍が立ち、ベジェスグアルド邸では魚がモザイクで描かれ、グエイ公園にはトカゲ、ライオン、カサ・バトリ屋上では龍の背が抽象的に使われている。ガウディは,“自然こそ偉大なる本”として様々な事を学びとっている。
《樋がヘビ、樋先がサザエやかたつむり、トカゲ、カエルだったり、また柱基がカメだったりする。この他サグラダ・ファミリア教会の御涎生の門やアプスに登場する動物たちは、ガチョウ、ラバ、ニワトリ、アヒル、ハト、力メレオン、牛,フラミンゴ、ペリカン、馬,はてはトンボまでが飛び交っている。》

名古屋デザイン博
「ガウディの城」展カタログ
写真解説より
1989年刊行


後記

グエイ館のコウモリ

カサ・デ・ロス・ボティーネスのドラゴン

ベジェスグアルド邸の魚