サルバドール・パジェス・イ・アングラーダ

Salvador Pages i Anglada
実業家。
産業革命の勃興に伴い労働者運動が盛んだったカタルーニャのなかで、サルバドール・パジェスは労働者が自ら資金を出し合って作る企業、全ての労働者がオーナーであるという理想社会主義にのっとった労働者組合を1864年バルセロナに作った。スペインでは初の試みであった。この工場はその後1874年にマタロに移転した。工場は最初エンジニア、ジョアン・ブルネット・イ・アルシーナ(Joan Brunet i Alsina)に設計依頼されたが、その後1878年にガウディが工場棟、労働者住宅、カジノ、管理事務所、組合の旗などを設計している。
現在まで残されているのは、このうち漂泊工程に使った棟と、共同トイレである。このプロジェクトにガウディは1873年から係わっていた。つまり学生の頃からとい事であった。1878年にはパリ万博のスペイン館にこれを展示している。

最近修復された工場棟と従業員のトイレ