フランセスク・ビダル・イ・ジョべディ

Francesc Vidal y Jevellí (1848-1914),


家具デザイナー。内装デザイナー
パリのボザールで学んでいる。
職人技と新しい工業技術の可能性を融合させようというまさしく時代的な試みを実践した人。60年代からあらゆる分野の職人を集め、内装の仕事にこの職人技を統合し、新たな工業化時代に向けてこれを移行させようとした。
ディプタシオ通り326番地にあったビダルの工場には家具職人だけではなく、金属職人、鋳物職人、ガラス細工職人、ドラフトマン、デザイナーを抱えていた。この工房の中からさらに優秀なデザイナーを生んでいる。当時のコミージャス候、グエイ候などの新興ブルジュアと親交をもち、あるいは王家の仕事をしたりしている。建築家とはジョセップ・ビラセカ(Josep Vilaseca, 1848〜1910年)と多くの仕事を残し、ビダルの工房もビラセカの設計になっている。ガウディとはグエイ邸かなりの家具を納品しているが、その後ガウディはビダルと仕事をしていない。

ビダルの工房があったところ

グエイ邸の食堂のためにデザインしたマントルピースなど