セビージャのカテドラル ランターン・タワー

これが2度まで落ちた交差廊上にあるランターン・タワーで、下から見上げる

1513年の9月12日にランターン・タワーが崩壊し、アロンソ・ロドリ−ゲス*は降ろされ、サラマンカで活躍していた当時のスター建築家ホアン・ヒル・デ・オンタニョン*が後任建築家として任命され、設計変更をして完成させる。
この時ランターン・タワーは40m低く設計、身廊のせいも落としたが、それでもその後問題を起こしている。1882年8月01日に再び崩壊している。現在見られるのはこの時に修復したもので、原設計はオンタニョンである。
セビージャは地震があるわけだが、それにしても幅が広く、しかもせいを抑えている身廊はバットレスが斜めではなくほぼ水平になってしまった。これも崩壊の原因の一つであろうか。

ランターン・タワーをヒラルダから眺める

デザイン的には明らかに上部がカットされてしまったというのが明快に分かる。身廊の幅も広すぎて、フライイング・バットレスに勾配が取れなかったのだろう。現在もこの構造の問題は続いてるらしく、年間2cmずつ動いていると言われている。