1902年 ロセジョ通り280番地の家

ロセジョ通り280番地の家/Casa en carrer Roselló 280/アドルフォ・ルイス・イ・カサミチャーナ/Adolf Ruiz i Casamitjana (1869-1937)/Rosselló, 280, Barcelona






ドメネクは処女作からレンガの化粧積みを使った。これはドメネクが学んだマドリッドの状況の反映でもある。当時はネオ・ムデハル様式マドリッドではもてはやされていた。ドメネクはこの影響を受けてネオ・ムデハルのディティールこそ使わなかったが、レンガの化粧積みはよく使っている。カタルーニャではそれほど普及しなかったが、このロセジョ通りの家では躯体に石を使い、これをレンガの化粧積みで塞ぎ、モデルニスムでの建築言語となっている鉄細工とタイルで飾り、トリヴューンを付けている。