ミゲル・フィザック/Miguel Fisac
フィザックはフランコ政府の体制側の建築家と言われてきました。しかも、オプス・デイとの関わりを何度も指摘されて、当時の反フランコ政府の左翼の建築家からは決して評判は良くなかったのですが、実はこの時代の鎖国的な政治に対してその作品は新しい工法を取り入れ、デザインを開発し、新しい造形を建築に取り入れた人です。写真が見つからないのですが、大型PC版を使ったIBのマドリッド本社、あるいはそれよりも古いJorba研究所の工場棟などはそのずっと後パリから帰ったボフィール以外は誰もできなかったことを20年以上前に実現しているのです。
236ページより
現在彼のファンデーションがあるようです。
http://www.fundacionfisac.org/
彫刻は近年バルセロナのサグラダ・ファミリアで彫刻を担当したスビラックスの作品で、この時代の彼の作品の方が若々しく創造性はあったと思うのは私だけでしょうか。
ホルバ研究所