ネオ・ムデハル Part 7

トレドの鉄道駅、Toledo
ナルシソ・クラベリア(Narciso Clavería, 1935年没)設計(1920年完成)侯爵でありながら、鉄道の専門建築家としても活動したクラベリアはトレドの駅でネオ・ムデハルスタイルを推進させた。

1997年9月撮影

トレドにはもともとムデハルの建物が散在するのでネオ・ムデハルが駅舎を設計するときに転用されたのはうなずけるのだが、16世紀に出来上がったマドリッドでこれがもてはやされたのはやはりローマン主義の影響であろうか。しかも今もレンガの化粧積みというのが広く普及しているのも、この時代のレンガの魅力からだろうか。
ネオ・ムデハルはマドリッドに作例が多いのだがスペイン全国にも残っている。