アンプリアス Empueiès, Girona

Empuriès2011.09.25
昨日の雨ですっかり青空に変わった今日だ。昨日のメルセの祭りも出かけなかったのは今日を期待していたからだ。アンプリアスは100キロ以上あってバルセロナからはちょっとしたドライブだが、ほぼ高速で行けるので近いといえば言える。
ところが9時過ぎに出たのだが、高速を出て、すぐにベンタジョという村で引っかかってしまった。村の入り口で垂れ幕があってオイル祭りと書いてある。すぐさま寄り道を決め込む。大変な人出なのだろう、村の入り口の畑が急遽駐車場にされていて、このトラクターがならしただけの駐車場に車を入れる。そこから村へ入ると、出店が細い村の道の両側にギッシリと並んでいる。オイルもあるけど、地方の物産展という感じだ。一回りしてビールを飲み、目を付けていたものを買う。
オリーブ・オイル、パン、チーズ、ソーセージ、そしてワインだ。ワインは2本で7ユーロ、ロゼと赤を買う。ソーセージはやたらと長い、細いバルセロナでは見たこともないもの。その店で気になったのは半透明のソーセージだった。これはこの地方の特産とかいうことで、肉と砂糖と半々が腸の中に詰め込まれている。砂糖が結晶化して透明になっているのだ。どうも気持ち悪くて買えなかったが、不思議な食べ物だ。
目的のアンプリアスへはもう急いだ。日曜は午前中で閉まってしまう可能性があるからだ。寄り道をしていたのでもう昼をとっくに過ぎていた。駐車場へ滑り込むと入場券を売るブースが途中にあって、車を止めさせられた。でも、今日は日曜日だから入場券はただだという事で、簡単なパンフレットと無料と書かれた入場券をくれた。
夏にはポルトガルでコニンブリーガの遺跡を訪ねたが、こちらはギリシャの遺跡にローマ都市部分が拡張という形で町を作っている。無論ギリシャ時代が海岸線にそってあり、ローマが更に内陸にあって馬鹿でかい。ここで驚いたのが、ローマ時代の市壁で2000年以上たっているのに、その雄とした姿を残している事だ。
このローマン・コンクリートはあるプロジェクトで現代建築のコンテクストのなかで使おうと考えているのだが、この清々しい姿を見ると何とも嬉しくなってしまい、今日の収穫はあった。

そうめんのようなソーセージ 最高でした

これが半分砂糖が入っているという地方特産品らしいです

パンも美味しかったですね 

ギリシャ時代に建設されて都市部分 海岸に近い部分に作られた


アスクレピウスの像 BC2世紀


ローマ時代に作られたところは面積的にも広く、市壁(BC I)が作られていた 現在もほぼ当時の姿で残されている


フォーラム


1973年2月18日撮影