グエイ館屋上


屋根裏階 当時は女中部屋となっていた

吊り階段を登って屋上に出ると、ここにはまったくのガウディの特異な世界が広がっている。そこは外被の窓割の穏やかな表情とは打って変わって、ガウディが求めた詩の世界がある。しかも世間の目から最も離れた、それとも施主が一番ロをはさまないところにその詩の世界を広げたのである。20ばかりの煙突と換気塔、それに一段と大きなキューボラの外被である塔、それらは無表情であるのが常であり、一般には醜い追い込みの場所である屋上がまさにま彫刻の展覧会場のように飾られているのである。なぜか、なぜガウディはこんなところに最もオリジナリティーに富んだ、最もアバンギャルドなデザインをしたのだろうか、六層、2000平方メートルの床面積を持ちながら、そしてグエイという最大の理解者を施主に持ちながら・・・。

1976年4月撮影
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1967年4月はまだファサード側部分はセラミックで仕上げられていなかった つまり人が見える部分はガウディはセラミックで遊ばなかった・・・・・ということになる
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屋上はまず最初に手が入った
1994年4月撮影

サロンのキューポラの外がシンボルタワーになっている

蝙蝠が飛ぶ


このタワーにはサロンの採光に切り込みが付いている