Cardona

バルセロナからは90キロ少々の距離にカルドナのパラドールがある。距離からも気軽に行け、しかも歴史的に非常に重要なものがここに残っている。だけども考えたらまだ一度も泊まった事がなかった。ここにある城がパラドールなのだが、ほぼ全面改装というか何も残っていなかったのだろう。しかし、このパラドールは1976年オープンという事であるのでこの町にはオープン前に来たのだろう。ここにある教会も読んだ本の説明はよく覚えているのだが、教会自体はよく覚えていない。ヴィキメディによれば幽霊がこの城に出るという。それも泊まっている7階の712号室、幸いにもらった部屋は708号室だから大丈夫かもしれない。
この城は歴史的には11世紀に渡り硬い防御を守った不落城だった。地形的な利点もあり紀元前3世紀にはイベロ族が集落を作っていたが、地形の利点に匹敵してのメリットはこの近くで塩が採れるからでさる。これが大きな財源となっていたのだろう城も栄えた。今もこの岩塩は採掘中で、膨大な量があると見えてかなりの大規模な施設がある。何よりも大きなのは採掘した塩で出来たプラットフォームで、航空母艦というのはこのぐらいのスケールがあるのかなという規模。これらがパラドールからよく見える。城の割に村自体は結構貧弱だ。
翌日は日曜日、先ずここの教会を見学。司教座がないが同等の位を与えられていた。これはロマネスクの構成でありながら、ゴシックの構造を採用しているという事で有名な教会だ。良材の石が無く、小さな石を使ったからこういう工夫をせなければならなかった事からなのかもしれない。歴史的にはそいう説明はない。
市場出るというので行って見たがどうも貧弱だ。ここでチーズ、ソーセージなどを買う。町中に張り出されているポスターを見る限りでは最近の予算節減で、病院が閉鎖されたようだ。兎に角、このところ日常茶飯事となっているスペインだ。


左手が岩塩採掘の山 右手のプラットフォーム、これが全て塩です さらに右がカルドナ

パラドール メイン・エントランス

幽霊が出るとか言われる部屋

70年代に行った時の城全景

教会

パラドールから