Tortosa 2011.12.24


パラドールの客室から

夕方デルタからトルトーサの町に着く。山の上に城があり、この城がパラドールということだけど、街道から町を抜けて城にたどり着くのに結構渋滞がある。今のパラドールが城跡だった時には来ているけれど、パラドールとなってからは今回が初めてだ。駐車場には見晴台みたいなところがあって、ここから町を見下ろすと直ぐカテドラルの巨大な屋根のヴォリューム、残っている市壁がラインを引いて目に入ってくる。ちょうどいい大きさの町で住み心地がよさそうだ。人口は3万4千人だそうだ。
クリスマス・イブはもうどこも開いてなくパラドールのレストランで夕食。クリスマス用にメニューも用意されていた。夕食のラスト・オーダーが9時半だという、スペインでは異常に早い。たぶん従業員が自宅で家族と夕食をともにできるようにという事だろう、早々とこちらもテーブルに着いた。定食としては相変わらず量は多いけれどもおいしかった。
最初はオードブル。たらのすり身を団子状(Buñuelos de bacalao)にして揚げてあるものから、ブラック・ソーセージ(Morcilla)、トマトをつぶしたものに塩とオリーブオイルで味付けしたもの、それにマンチェゴ(Queso manchego)のチーズにパセリとオリーブ・オイルで味を濃厚にしてある。
次がスープ(Sopa de ajo)。ラ・マンチャなどでよく出てくる、コンソメにパンを浮かせてある。というよりはパンが汁を吸いこんでいて、ニンニク汁にパンが丸ごと1個入っているという感じで、これでもうかなりお腹は一杯になってきた。体も温まってきた。そしたら今度は羊のステーキ(Cordero al horno)。これは脚の部分を輪切りにして煮込んである。添え物のオリーブオイルのまぶしてあるジャガイモが、おいしかった。しかし、肉は適度に柔らかく煮てあって香辛料もなかなかでけれども1個でもう十分。もう見たくもない感じ。ウエーターも帰宅をいそいでいるのだろうけれど、直ぐにデザート。最後はこれもたっぷりの量のケーキ(Tarta de la casa)。チョコレートまだかかっている。こうこれ以上食べられないから、席を立つ。

前菜

ニンニクスープ

羊のステーキ

デザート