図版145・146 Circule Liceo

リセオ劇場、リセオ・サークルのサロン。
リセオはオペラの劇場として1844〜48年の問にミケル・ガリーガ(Miquel Garrida Roca、1804〜88年)の原案によって設計された。1862年には火災にあい、ジョセプ・オリオール・メストレス(Josep Orior Mestres,1815〜75年)によってそれが再建されている。当時としてはヨーロッパ最大の劇場といわれ、バルセロナっ子から愛された。フランスの影響を受け、ガリーガ時代にもフランス人設計者ブイ二エール(Vignier)が参画したといわれる。
《その劇場内のリセオ・サークル部分の内装を担当したのは貴族出身のアレクサンドレ・デ・リケール・リケール(Alexandere de Riquer I Inglada、1856〜1920年〉で、内装デザインの他絵画、文筆、詩作、またコレクターとしても活躍し ている。 パリ、ロンドン、ローマに学んだリケールは作品こそ少ないが、幅広い世紀末芸術運動をバルセロ ナに伝えている。》

「ガウディの城」展カタログ

写真解説より

1989年刊行

後記

1939年と1994年2回の火災にあっているが、2度目の火災の後は劇場部を修復、一部増築をして1999年再度オープンされた