フランシスコ・バウティスタ

Francisco Bautista
生:1594年 没:1679年
 ジェスイット会士でスペインの建。15歳でジェスイット会に入り修業しながら建築を学ぶ。アルカラ・デ・エナーレス(Alcalá deHenares)で彫刻家、大工として従事していたことが1618年の日付けのあるドキュメントからわかる。そこでジェスイット会教会とシトー会教会の大きな祭壇彫刻を造った。後、兄弟の●ペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez, 1633年没)によって1622年から始められていたマドリードの帝国神学校(現在のサン・イシドロ・カテドラル)とトレドのジェスイット会教会(Jesuita, Toledo)で新しいタイプのオーダーやキューポラを使って建設を続行している。その他トレドのカテドラルの工事にも参画している。イタリア風で古典的なアーティストといえるが、彼の技術的才能はキューポラの設計に新たな工夫を導入させている。


三交社刊 建築家人名事典より
サン・イシドロ・カテドラル、マドリッド