ジョアン・デ・カスティーリョ

João de Castilho活動:1515〜52年
 スペイン・カンタブリア地方の片田舎Castillo de Siete Villasの出身の建で、スペインで修行後、ポルトガルで活躍。ブルゴスのカテドラル、セビリアなどで仕事をし、1507年にブラガの司教デェィエゴ・デ・ソウサに呼ばれブラガのカテドラルの祭壇の建設に参加(Braga)。1516年以降、ボイタック*に続き、リスボンベレンにあるジェロニモ修道院(Jerónimos)の建設を続行。この南門、教会堂身廊のヴォールト、柱、そしてルネサンス様式で回廊の柱を飾っている。トマールのキリストの修道院( 特に有名なのが南門、Jesus, Tomar)を増築、また、バターリャ修道院の「未完の祭室」(Imperfeita, Batalha)を設計している。その弟●ディエゴ(Diego, 1574年没)はコインブラサンタ・クルスの門を完成(Santa Cruz, Coimbra, 1523年)させ、コインブラの王宮建設に参加している。

三交社刊 建築家人名事典より

主要作品
トマールのキリストの修道院門(Puerta del Convento de Cristo, Tomar, 1515)

リスボンジェロニモスの修道院(Monasterio de los Jerónimos de Belém, Lisbon, 1516).

アルコバサの修道院(Monasterio de Alcobaça, 1519).

バターリャ修道院の未完のチャペル (Monasterio de Batalha, 1528)

現モロッコサガンの要塞(fortificación de la Mazagão, El Jadida, Marruecos, 1541)