アントニオ・ジラベルト・フォルネス

Antoni Gilabert Fornés
生:Pedreguer[Alicante]/1716年 没:Valencia/1792年
スペインの建。バレンシアのカテドラルのゴシックの様相を取り払いネオ・クラシックに仕立てた。トマス・ビセンテ・トスカ*と共に建築と数学を学ぶ。1766年以降バレンシアのサン・カルロス・美術アカデミーのメンバーとなり、1768年以降建築部門のディレクターを務める、更に1784年にはサン・カルロス・アカデミーのディレクターとなる。
時代的にはバロックとネオ・クラシックの過渡期に生きた建築家で、両方のスタイルの建築を残す。バレンシアに多くのネオ・クラシックの作品を残すが、 1758年から1760年には税関のファサードをデザイン(現在の裁判所)また、サント・ドミンゴ修道院のサン・ビセンテフェレールのチャペル(San Vicente Ferrer, Santo Domingo)をバロックで改装している。1774年以降バレンシアのカテドラルの身廊をネオ・クラシック・スタイルに改装するための仕事をする。その他ピアスの学校付属教会(iglesia de las Escuelas Pías, Valencia, 1767〜1771年), サント・ドミンゴ修道院サン・ルイス僧坊(San Luis Beltrán, San Domingo, Valencia)、あるいはサイディアの修道院の祭壇彫刻(Monasterio de la Zaidía, Valencia)も手掛けている。