キオスク計画 Quiosco Girossi

所在地:Les Ramblas他
1878年計画
手袋商コメージャの依頼で発明家エンリケ・ジロッシ・デ・サンクティス(Enrique Girossi de Sanctis)は市役所に1878年5月14日付けのガウディとジロッシ両名のサインの入った25分の1のプランとエレヴェーションの描かれた62x43cmの図面入りの営業許可の申請をしている。アイディアはラス・ランブラスに花のキオスクを20設置するというものであった。キオスクは市の営業許可権を取って、事業化しようというものだった。このキオスクは4m幅で奥行きは2.5m。高さは4mというもので、鋳鉄、大理石、ガラスを使い上部はキャノビーとなって張り出し日蔭を作り、時計が中央に据えられている。時計の他、ガス灯が4基つけられ、日付、温度、気圧などが分かる装置が付けられ、裏側は公衆便所ともなっていて、設計概要にも分かるように公共性を強調している。また、グラッシは市役所への営業権収得の他、キオスクに見込まれているすりガラスに広告を貼るというアイディアも持っていて、そのための別会社も計画していた。この広告料で市の利権の半分を負担させようというものだ。どうやらこの営業権の市役所との度重なる交渉のうちにジロッシ自身が破産をしてしまい実現はしなかった。どうもコメージャとはこんな繋がりもあったのだった。
計画では市内のラス・ランブラスはじめ主な場所20ヵ所にこのガウディのキオスクが出来る筈であった。

ガウディが作ったプロジェクト

現在ラス・ランブラスのキオスクで一番多いタイプ デザインはGATCPAC

ラス・ランブラスをコロンのモニュメントから眺める

プラサ・カタルーニャから