サンタ・パシア教会のモザイク Santa Pacia

所在地:Carrer Vallés, 40
1879〜1881年製作
ヘスス・マリア・カレッジは建築家トーラスによって1876〜1881年に建てられた。この協会は、信者たちからの要望があってネオ・ゴシック・スタイルで建てられるが、これの内装、家具をガウディが担当した。1909年の”悲劇の週間“という革命騒ぎで祭壇始め、ほぼ全てが焼き討ちにあってしまったので今日まで残されているのは床のモザイクだけとなってしまった。
このガウディのモザイクは同時期のカサ・ビセンスの食堂の床、あるいは更に後年になるがサグラダ・ファミリアの地下聖堂床を思い出させるが、それ以前に師のマルトレイのもとアルバイトでドラフトマンとして参加したラス・サレーサスの教会の床のモザイクの方が不思議な面白さがある。
このヘスス・マリア教団の教会は現在ではへスス・マリア教団の教会から教区教会に代わり、名前もサンタ・パシアに捧げる教会となっている。
アクセス:地下鉄L1でFabra i Puig下車徒歩15分
入場はミサのある時は可能:平日8時、20時。日曜10時、12時、17時半

サンタ・パシア教区教会外観 交差廊部分がスパンが大きくなっている 祭壇の裏側は周歩廊が付いてい、カタルーニャ・ゴシックの伝統を受け継いだプランである

正面は改装に改装を加えているようだ

内陣

入り口からすぐに祭壇に向かって絨毯を敷き詰めたようなモザイクが張られている かなり補修はされているようではあるがそれでもよく保存されている

どうやらモザイクは目地替わりで、この現場打ちのテラゾのクラックを防いでいるようだ それにしても後年の増築部分のレラゾにクラックが入っているのに、オリジナル部分は見当たらなかった

モザイク部分 これもランダムで味わいのある並べ方がされている


極度に大きな骨材が使われていて、これがモザイク様に見える

壁にも絵が描かれてはいるがガウディの描いたものではないのだろう