アレージャのサン・フェリウ教会祭壇計画 Iglesia de Sant Feliu

Plaça de l'Ajuntament, 13 Alella
1883年
ガウディにとって事実上処女作となったビセンス邸のオーナーであるマヌエル・ビセンス(Manuel Vicens i Montaner) に誘われて1880年から11年間ガウディはここで夏の休暇を過ごした。(このビセンスの家はAnselm Clavé通りにあった)もともと、ビセンス邸は小規模な個人住宅だというのに完成するのに何と足掛け6年かかったのはマヌエル・ビセンスがセラミックのブローカーをしていたり、株の取引をして生計を立てていたが、土地ですら母親から遺産相続で手に入れたものだったように稼ぎが悪かったからだった。ガウディもこの当時は建築の仕事らしいものはなく何でも引き受けていた時代だったから、大喜びで引き受けた事だろう。
アレージャに通ううちに、ここの村の小さな教会で祭壇のプロジェクトを残した。サン・フェリウ教会は10世紀末起源の単身廊の教会で、鐘塔が起源であるロマネスクらしい姿を残しているが、度重なる改装にあってキャラクターのない教会になっている。
アレージャは白ワインの産地として有名で、チャレル(Xarel)という砂地によく育つ葡萄種で軽い口当たりの良いワインを作っている。
実現しなかったこのプロジェクトだが、他に鐘塔への階段を作ったとされている。
http://www.esglesiadalella.org/
アクセス:バルセロナから9Km。バスがある。教会はミサのある時間だけがアクセス可能。

ガウディが計画した祭壇のデザイン


中央身廊

翼廊ががあり、こちらの祭壇として計画された