カミリ・オリベーラス・イ・ジェンサーナ

Camil Oliveras i Gensana (1849〜 1898年)

建築家。
1877年に建築家のタイトルを得る。ガウディとはカスカンテ*とともに同期生で仲がよかった。ドメネク・イ・モンタネル、ジョセップ・ビラセカなどに学び、1877年にはバルセロナ県の建築官となり、県立出産病院(1889 〜98年)、県庁舎のメイン・エントランスなどを設計している。また、ジョアン・マルトレイ*と協働でカスペ通り27番地のジェスイット派の教会(1883〜1885年)を設計している。ガウディとはエル・カプリチョで初めて一緒に仕事をし、その繋がりでグエイ館で協働し、主にインテリアを担当している。といってもグエイとの繋がり自体はグエイ館以前で、グエイがポルタフェリサ通りに持っていた家の内装の仕事をしているし、義父のコミージャス宮のチャペルをマルトレイが設計している時、現場監理をしているので、ガウディとはまんざら師弟の関係というよりは協同者にちかい。

現在の州庁舎、旧県庁舎のメイン・エントランス

カスペ通りにあるマルトレイの設計のジェスイット会の教会