ディエゴ・デ・トラルバ

Diego de Torralva
生:1500年 没:1566年
スペイン出身の建。
16世紀のポルトガルの代表的建築家。イタリアのルネサンスの建築書や作品をマスターし、エヴォラのグラサの教会(Graça, Évora, 1525〜37年)、リスボンのサント・アマーロ教会(Santo Amaro)、ジェロニモ修道院の教会アプス部(Jerónimos1540〜50年)、トマール修道院ではフェリペの回廊(Dos Felipes, Tomar, 1554〜62年。テルツィ*によって完成)を着手している。イタリアから学んでいる事が作風から明解であり、出身をイタリア・ピエモンテとする研究者もいる。いずれにしろ1534年のリスボンベレンの塔の作家であるフランシスコ・デ・アルーダ(Francisco de Arruda, 1547年没)の娘と結婚していることから、ポルトガルに留まった。

三交社刊 西欧建築家人名事典より

トマールの修道院フェリペの回廊


リスボンジェロニモ修道院