サバティーニのマドリッド/Madrid de Sabatini

サン・フランシスコ・エル・グランデを建設したのは、イタリア人サバティーニ(Francesco Sabattini,1722〜1797年)であるが、彼はカルロスIII世に呼ばれ、マドリー市の再開発や美観計画をした都市計画家のひとりで、現在のほとんどのマドリー旧市街は、彼らの努力によっている 。
建築作品ではクラシシズムにバロックのエレメントを盛り込んで、そのハーモニーに成功したアルカラの門(Puerta de Alcalá,1764〜1778年)や楕円形のバロック平面を持ったバジャドリーのサンタ・アナ教会(Santa Ana)、税関舎(現在の勧業省)などを残した。

2011年11月22日撮影
サバティーニのよって完成されるマドりッドのサン・フランシスコ・エル・グランデ教会。アランフェスの増築部分は既存の部分への配慮からか、華奢な姿をしているが、この教会はローマ的な力強いファサードを持たせている。サケッティを引き継いで王宮を完成させ、この教会も実施設計や現場を担当している。内部ですが、長く王室の礼拝堂と化していたのでかなりの絵画のコレクションを持っています。ゴヤフレスコ画、スルバラン、アロンソ・カーノなどの絵画も残されています。

マドリッドの顔となっているアルカラの門。といってもこの門は市壁に開けられていた市の門とは違い、実はモニュメントとして、あるいはランドマークとして設計されている。例えばレアル・マドリッドが優勝となるとここで写真を撮る。もっとも別なところにそういう場所(シベレス広場の噴水ですが)があったのですが、この噴水の中にファンが入り乱れ、女神像の腕を折ってしまったという事件があったりで、最近は市役所はこちらのほうを薦めているようです。

2011年3月3日、アルカラの門を撮影しようと行ったらちょうどゲイのパレードで賑わい、またまた撮影ができませんでした。