La Rotonda

このモデルニスモの建物はSalvador Andreuの依頼によって建築家Adolf Ruiz i Casamitjanaの設計によって建てられたメトロポリタンホテル。着工は1906年、竣工は1918年という記録が残されています。その竣工とほぼ同時期に増築工事が行われました、その建築家は当時巨大事務所を運営していたEnric Sagnier i Villavecchiaで、その後ホテルとしては営業が成り立たなくなり、一時は病院としても転用されるようになりました。
先週さらにこの改装工事が始まり、今度は事務所建築として転用されるようになりました。現在市民運動があり、市役所に建築申請の取り消し、工事の中止が叫ばれています。今回の設計者は日本でも仕事をしているAlfredo Arribasで、彼の建築家としての力量に対しては何も言うことはないのですが、延べ床面積を増やすためのメインファサードと残し、裏側は全面改装しようということです。

興味のある方はどうぞ
http://www.larotondabarcelona.com/



モデルニスモに次いで起きたノウセンティスモ時代にも活躍したサグニエールは、この増築部分を新しいスタイルでデザインしています。

解体工事の始まった現場2011年7月24日撮影

以下2枚は1973年に撮影したものです。この頃はまだホテルとして営業されていたと思います。

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モデルニスムについては過去のページhttp://d.hatena.ne.jp/Arquitecto/20110607
をどうぞ