モデルニスモ Part 46 ルビオ

ジョアン・ルビオ・イ・ベルベルJoan Rubió i Bellver (1870〜1952年)もレウスに生を受け,サグラダ・ファミリ教会の仕事を共にしていた一人であって,ガウディの有名なカテナリー曲線による構造実験を担当していたのは彼であり,マジョルカ島パルマ大聖堂修復にもスグラーニェスと共に協同している。ルビオは強い個性を持った建築家であったことはFrare Blanc邸(白い修道士邸)に明白である。そのレンガ積の巧みな手法,特に最上階のガレリ一のカタルーニャ・ゴシックの再現は見事という他はない。彼のカサ・アレマニ, カサ・ゴルフェリチェスあるいはカサ・ボマルにカサ・ミラの三次元平面の影響をうかがわせる。またガウディとのレンガ積との体験とドメネク構成主義の間に位置する建築家とも言われる。

ガウディのコロニア・グエルの教会堂のための懸垂模型


A+U 1974年5月号より

続く