図版5・6  La Sagrada Familia

サグラダ・ファミリア教会地下聖堂。ガウディがビジヤールの設計を引き継いだときには、すでに地下聖堂が着工されていた。また1885年のサン・ホセの日には、この地下聖堂で最初のミサが開かれている。空間構成は明らかにビジヤールの設計したネオ・ゴシックを踏襲しているが、柱頭飾りやヴォールト交叉部の飾りには、鬼才ガウディの顔がのぞいている。
《現在、この地下聖堂だけは教区教会としてミサに使われている。膨大に広がってしまったガウディのイマジネーシヨンは、本堂を,100年経た現在も未完のままとし、宗教行事に使えない無用の教会としている。》

名古屋デザイン博
「ガウディの城」展カタログ
写真解説より
1989年刊行