ハイメ・マルケット

Jaime Marquet
生:París/1710年 没:同/1782年
フランスの建。
パリで当時のスペイン大使と親交を深め、1750年代にスペインに移住する。元大使の貴族は当時のスペイン王フェルナンド4世Fernando VI (1746-59)を紹介し、王室に接近。フェルナンド4世の死に、ボルボン家カルロス3世(Carlos III, 1759-88)が王位に着く、そのフランス趣向とあいまって多くの仕事をスペインに残している。
1755年にはサン・フェルナンド美術アカデミーの会員になり、ソル広場の既存の建物を壊して郵便事業を一括に集め施設化するという計画を進行させていたロドリーゴ・ベントゥーラ*はこのプロジェクトを失ってしまい、これに代わってマルケットが設計(1760年)、建設(1766〜68年)している。
《主要作品》
アルバ候宮(El Palacio de los Duques de Alba, Piedrahita, Ávila, 1755〜66年)
王妃の母のための馬車置き場(Cocheras de la Reina Madre, Aranjuez, Madrid, 1758年)
マドリッドの郵便局(Casa de Correos de la Puerta del Sol, Madrid, 1760〜68年)
アランフェスの兵舎(Los Cuarteles de las Reales Guardias Españolas y Walonas, Aranjuez, 1770〜72年)
コリセオ王立劇場(Teatro Real Coliseo de Carlos III, San Lorenzo de El Escorial, Madrid, 1771〜72年)
《参考文献》
Navascués, P., 『Jaime Marquet y Antigua Casa de Correos de madrid en Villa de Madrid』, 24. 1968年

ソルにある旧郵便局(現在のマドリッド自治政府迎賓館)