へスス・マリア学校の教会祭壇 Altar de la capilla del Colegio Jesús-María

所在地:Carrer Méndez Núñez, 14, Tarragona
1882年
フランス起源のへスス・マリア教団は19世紀半ばからカタルーニャでいくつかのカレッジを持っていた。そのうちの2つに若きガウディは関係している。ひとつは現在バルセロナ市内に組み込まれているサンタ・パシアの教区教会で、もうひとつが隣県のタラゴナにある同教団のカレッジの付属教会である。タラゴナのヘスス・マリア・カレッジは司教総代理をしていた後のアストルガの司教であり、ガウディに司教館を依頼するグラウ(Joan Bautista Grau Vallespino, 1832〜92年)であった。グラウが同郷のレウス出身であったからか、若い建築家になったばかりのガウディを擁護したのか、バルセロナからガウディにという指示があったのかわからないが、ガウディの姪で母を亡くしてるロゼールがこのヘスス・マリア教団の世話になっていたという事も関係している。
中世から近代までアラバスターの産地としてヨーロッパで知られていたタラゴナであり、教会の祭壇を若きガウディはアラバスターで刻んでいる。その他祭壇周りは改装されたとはいえ若きガウディのデザインが残されている。