ペドロ・デ・リベーラ

Pedro de Ribera生:マドリッド/1683年頃 没:1742年
 スペインの建。大工長●ファン(Juan)の子。テオドロ・アルデマンス*の弟子。師の没後、マドリッド市の主任建築家を継ぐ(1726年)。そのスタイルは形態の簡略化を特徴とし、連続性を破っている。装飾ではゴシックのエレメントとドーリア式オーダーの使用で後のネオ・クラシシズムを先取りしている。1730年頃、短期ではあるが豊かな装飾を使った時期がある。その代表作はマンサナーレス河にかかるトレドの橋(Toledo, 1718〜21年)、モンセラの教会(Montserrat, 1720年)、オスピシオ・デ・サン・フェルナンドの正面入口(Hospicio de San Fernando, 1722年頃、現在マドリッド市歴史博物館)、ブエン・レティーロの劇場(Buen Retiro, 1737年)などいずれもマドリッドに建て、アルベルト・チュリゲラ*の指示のもとでサラマンカの新カテドラルの鐘塔を設計している(Salamanca, 1733〜38年)。

三交社刊 建築家人名事典より

マドリッドのトレドの橋