マヌエル・トルサ

Manuel Tolsá
生:Enguera [バレンシア]/1757年 没:ベラクルス[メキシコ]/1816年
メキシコの建、彫。メキシコでのネオ・クラシシズム建築の代表的作家。スペイン・バレンシアのサン・カルロス美術アカデミーで学んだ後、マドリッドへ出て王立サン・フェルナンド美術アカデミーで学ぶ。その後当時の新スペイン、現在のメキシコへ書籍、製図道具、ヴァチカンの彫像のコピーなどを荷物に渡っている。1791年以降、建築家、彫刻家として働いている。首都ではそのカテドラルのファサードキューポラ(1810年に完成)、鉱山会館(Palacio de Minerería, 1797〜1815年、現在の工業省、経済省)などを残している。また、彫刻作品のほか、家具、聖器、祭壇などもデザインし、大砲を作り、馬車の工場、陶器釜も作った。トレスゲラ*と並びメキシコでのネオ・クラシシズムの伝統を築いた。

三交社 建築家人名事典より