ホアン・バウティスタ・デ・ビジャルパンド

Juan Bautista de Villalpando
生:コルドバ/1552年 没:ローマ/1608年
スペインの建。
1575年ジェスイット会の僧となっている。同会のためにバエサのカテドラル(Baeza, Jaén)のカテドラル、セビージャのサン・エルメネヒルドの教会(San Hermenegildo, Sevilla)を建設した。
彼の最大の貢献は『エルサレム神殿, Templo de Salomón』という全3巻に及ぶ著作にある。この本はフェリペ2世(1527年〜98年)の援助で著作され、1596年、1604という刊行年が表紙にあるものの、1595年から1606年にローマで印刷されている。
これはエルサルム神殿を褒め称え、エル・エスコリアルの完璧さにオーバーラップさせ、さらにソロモンをフェリペ2世の像に重ねようといういう作為のもとに書かれたと現代では評価されているものの挿入された図版類は当時の最高級のものであることには違いない。

エルサレム神殿』に掲載の挿図