ディエゴ・デ・ビジャヌエバ

Diego de Villanueva
生:1715年 没:1774年
スペインの建、評、理。
彫刻家、ホアン・デ・ビジャヌエバ(Juan de Villanueva, 1681〜1765年)の子。サン・フェルナンドの美術学校でドローイングと透視画法を教える(1756年には建築科の学長)。サケッティ*の設計した王宮ではドラフトマンとして働いている。スペイン・ロマンティシズム派の建築家のはしり、著作を残した。
実現した作品は数少なく、その内にはマドリッドのデスカルソス・レアーレス修道院の内装(Descalzas en Madrid, 1756年)ゴネネチェ宮の自然科学博物館への改装Goyeneche, Madrid, 1773〜74年、バダホスの市庁舎の設計Badajoz, 1756年)あるいは、マドリッドのサン・フランシスコ・エル・グランデ教会(San Francisco el Grande, Madrid)の完成に尽力している。
彼の貢献は1762年建築の講座を受けもった時に書いた原稿が後年『装飾と躯体の美学』(Tratado de la decoración y hermosura de las fábricas)というタイトルで印刷されたことにあるだろう。また、1764年にはヴィニョーラの基準 に準じた自己版をマドリッドで出版するなど、著作を通じて時代の建築家に影響をのこした。