ジョセップ・トーラス・イ・バージェス

Josep Torras i Bages (1846〜1916年)


宗教人、司教
バルセロナ近郊のビラフンカに生まれる。1859年にはバルセロナに出て中等学校の芸術部に入学、これを卒業する時の論文が『神と人間の魂』という題名であった。法律を学ぶためにバルセロナ大学に入学。 1868年の『9月革命』には家族ともどもフランスへ亡命。翌年バルセロナへ戻ると、民法と宗教学部を卒業。この時の論文は『キリスト教の夫婦』というものであった。
同年バルセロナの神学校へ入学。1873年には第1共和制政府が置かれると再度亡命。1876年にはバレンシアで神学の学位を得る。その後はビック、ジローナなどの神学校で教えている。
それ以降はガウディと親交を深めたサン・リュックの美術サークル、カタルーニャ連合党、その中で更にモンセラの神の母の魂リーグという信者の集まりを組織したりしたり、カタルーニャ主義を貫き、『カタルーニャの伝統』(La tradició catalana, 1892年)という著作も著わし、保守的なカタルーニャ主義を貫いた。1899年にはビックのカテドラルの司教となった。彼は『カタルーニャカトリック、それ以外にはない』というメッセージを振り回し、このために教会側からは1906年カタルーニャ外に派遣されブルゴスの司教になっている。