サグラダ・フアミリア教会付属学校 Escola /Escuela de Sagrada Familia

所在地:内部へのアクセスはサグラファ・ファミリアと共通

作品解説
一九〇九年年建設。 ガウディがサグラダ・ファミリア教会の建設資金を捻出するために教会のすぐ横の角地に建てた小さな作品。 十x二十メートルの矩形プランで内部は三教室に区切られていた。ガウディの寄付した建物で八千ペセタが総コストだったという。 直線材(梁)の両端を違う高さの壁に置くことによって、曲面のある屋根が生まれるわけだが、最小限の材料で最大限の効果のあるスベースを生み出すということがここで実現されている。
メキシコ亡命後のフェリックス・カンデラ(Félix Candela,1910年〜2000年)やウルグアイのエラディオ・ディエステ(Eladio Dieste, 1917〜2000年)はこの最小部材で最大限の空間を作るのに成功している。
現在は教会建設委員会のアドミニストレーションが使っているが、身廊の建設が進んで屋根に覆いかぶさるようにこれが建設され、すでに一部削られているが、近将来の移転はまぬがれない。もともとガウディは敷地内に計画したわけだから仮設を承知の上だったのだが、今後移転問題が議論にのぼるだろう。また、この屋根は一九三六年のスペイン戦争時にも壊されているから、現在のものも再建である。
アクセス:地下鉄(L2, L4)Sagrada Familia下車、三分。


仮設として建てられたオリジナルの位置の学校

身廊工事の進行とともに移転、再建された現在の学校